"ぼたん寺"で知られている稲沢市長野の萬徳寺。
萬徳寺は、768年に称徳天皇の命により、慈眼上人が創建した古刹で、境内には重要文化財である多宝塔、鎮守堂等の堂宇があります。
境内一円に植栽されている約700本の各種"ぼたん"は、例年4月下旬に一斉に咲き揃います。参観者はその見事さに感嘆し、優雅なひとときを過ごします。
尾張藩鷹匠頭・横井作左術門尉時久の菩提寺として五百余年の歴史をもち、本尊として馬頭観音を祀り、脇菩薩として布袋尊を安置しています。
布袋和尚は七福神のなかで只一人実在した人物で十世紀の中国の禅僧でした。
愛憎や貧富に縛られない広大無辺の「度量」の福徳を授けてくださる苔薩です。
約500年繭から続くせんき薬師如来を本尊とする真言宗智山派の祈祷寺です。
正式名は「日出山 西福院 せんき薬師」といい、老若男女遠近問わず多くの参拝者が、病気平癒、がん封じ、せん痛封じ等の祈祷、先祖水子供養にお参りされます。
「疝気(せんき)」とはスジの病で神経痛・リウマチ・足腰痛・脱腸等々身体に巡っている筋の痛みの古い総称です。このせんき封じの祈祷をはじめ、さまざまな病気平紘、厄除け、身体健康等の祈祷を毎日随時受付しています。
江戸時代から庶民に広く信仰される「十一面観音像」は、さまざまな病やケガの治癒に御利益があるといわれ、毎月18日の縁日の日ともなると、大勢の参拝者で賑わいます。
また、万病に効くと言われる井戸水をペットポトルなどに入れて持ち帰り、患部に塗ったり、飲んだりしています。
亀翁寺の創建は遠く南北朝時代と言われています。曹洞宗の尼僧寺です。
ここに安置されている「木造虚空蔵菩薩坐像」は、南北朝時代の寄木造で重要文化財に指定されており、大変美しい姿をしていますが、25年に1度しか拝むことができません。
次に拝むことができるのは2019年です。
矢合地区は、古くから萩園と呼ばれ、萩の名所として知られていました。
室町時代に円光禅寺を開いた滅宗宗興和尚も、その美しさにひかれ慈しんだといいます。